■ 夏の記憶



照りつける融けそうな夏の日差しに
ジリジリと灼かれていく白線の上
落ちまいと精一杯両手広げて
歩いていく少年の見上げた空は

今でも変わらずにまだ同じ色のまま
僕のことを待っている
今も届かないほど高く高く澄み切ったその先の青

遠い空消えていく飛行機雲は
今はまだ届かない夏の稜線
振り返る思い出の日々に埋もれた
僕だけが歩いていたあの道をまた歩く

今も輝いている白線の向こう側
なくした物を取り戻せるような安らぎを置いてきた
夏の記憶

▲ 戻る